雨だったが会社帰りに亀有で降りたくなった。前から気になっていたハッピーに行って見る。地図を思い浮かべ散策しながら探すと直ぐにわかった。中に入るとカウンター席とテーブル席、奥に座敷があるようだ。カウンターが空いていたのでそこに腰掛ける。店内にはテレビがあり、野球をやっているが、途中で主人が録画しておいた時代劇を見出す。野球の方がいいのに。最初にレモンチューハイに刺身3点盛りを注文。この刺身が上手かった。注文聞きは若いお嬢さんで感じが良い。2杯目は主人に聞くと地酒は無く、生酒300mか大関しかない、とのこと。大関小を注文してつまみをお嬢さんにお勧めを聞き、マグロのステーキとする。親父は愛想は無いが、取っ付きにくいわけではない。店内を見渡すと有名人の色紙がいっぱい張ってある。吉田類の色紙もあった。どんどん客が入ってくる、というわけではなかったが呑みやすい雰囲気の店だ。今日は雨だから客足もよくないのだろう。今日の値段は2500円くらいだった。帰り際に付近を観察すると飲み屋がそこそこある。地道に開拓していきたい。 今日は更にお気に入りのブログ下町外飯徒然草に書いてあった駅前のガード下の越後そばに入り、かき揚げてんぷらそばを注文。550円くらいか。上手かった。立ち食いの店ががカウンターに座って食える。満足した。 ![]() お勧め度 ★★★☆(3.5) 金曜日の仕事帰りに開催中のセザンヌ展を見に国立新美術館に行ってきた。会社を5時45分くらいに出て、6時10分には入れた。国立新美術館は金曜日は夜の8時までやっている。セザンヌ展と同時にエルミタージュ美術館展もやっており、どっちを見ようか迷ったがセザンヌ展の方が先に終わるのでセザンヌを選択した。中に入ってい見ると、そんなには混んでいないのは有難い。さすがに平日は空いているか。来ている人を見ると3分の2は女性で、若い人もかなり多かったのは会社帰りか。男性はほとんど年配の人だ。作品はいままで観たことの無いものも多かったが出展元がエルミタージュ美術館というのが2、3あったのには笑った。私のセザンヌの好みとしては、風景画、静物画が好きだ。風景画は緑と土の茶色の組み合わせの妙がなんとも良い。また、静物画は何といってもテーブルの上においてある林檎とオレンジの絵が落ち着いていて良い。 今読んでいる大橋巨泉の「人生が楽しくなる絵画の見かた」にはセザンヌのことが書いてあるが、巨泉はセザンヌを評価していない。何がいいのか理解できないとある。それはセザンヌの人間嫌い、それゆえの彼の絵に人間への愛情が感じられない点があり、彼の風景画には人間があまり登場しないとある。なるほどそういう見方もあるかと参考になる。巨泉は更にゴーギャンも批判している。特に彼の後半生は金儲けのために絵を描いた、と指摘する。このような見方は専門化には無く、素人ならではの鋭さであり、参考になる。 個人の好みもあろうが、見に行って悪くは無いと思う。 お勧め度 ★★★(3) 我社のトップが参加している価値創造フォーラムという集まりで出版した経営に関する本だ。興味があったので早速注文して読んでみた。著者は価値総合フォーラムの構成員となっている有名企業のトップや学者の方々で、さすがに書いてあることは成功体験に基づく立派なことばかり。いくつか引用してみよう。1、ダーウィンの言葉「強い者、賢い者が生き残れるのではない、環境変化に対応した者だけが生き残る」 2、一日中追い回され、走り回り、消耗した揚げ句、何ひとつ創造的な仕事ができないまま終わってしまう。戦略参謀が価値創造経営には重要だ。 3、英語にグループシンクという言葉があり、集団思考と訳しているが、昔の心理学の本では集団浅慮と訳している。日本にいま必要なのはプロだ。 読んでみてよいだろう。 お勧め度 ★★★(3) 妻と栃木にゴルフに行った帰り、時間があったのでかねて調べてあったピサロ展をやっている宇都宮美術館に立ち寄った。栃木では県立美術館には行ったことがあるが、宇都宮美術館は初めてである。カーナビで調べながら行ってみると公園の中にあり、駐車場から美術館までは5分以上歩く。公園は緑に覆われた広場になっており、家族連れが遊んでいる。美術館に入ってみると改造直後であったらしく、大変きれいで、戸外の緑が窓から見える上手い設計。展示場は3つあり、そのうち2つがピサロの企画展、残りの1つが常設展となっている。常設展があるということはその美術館でコレクションがあるということ、見たい絵がそこに行けばある、というのは有難いものだ。国立新美術館のように企画展しかやらない美術館を私は美術館とは呼ばない。ただの場所貸しだ。これを美術館と読んでいるのは日本くらいだろう。ピサロの絵は風景画が多いが、好きだ。印象派の絵は人気があるのも頷ける。なんとなく和むのだろう。同時代にモネ、マネ、シスレーなど印象画の巨匠が多く出たが、外に出て川辺や山や木々を描いて後世にいい作品を多く残した。展示作品を見たとき、どこの美術館から持ってきたものか見たが、日本の美術館の所蔵のものが多かった。うれしいことだ。この企画展の本を買って、今回見た絵の記録とすると共に、もう一度見たくなったとき、その本を見て、また見に行きたいと思う。 お勧め度 ★★★★(4) アマゾンで多くのコメントが寄せられていたので読んでみた。なかなか面白かった。独自の主張があるから良い。デフレの原因が団塊の世代の引退から始まる生産年齢人口の大幅な減少による需要減との仮説は、そうかな、と思う。豊になった日本で欲しいものは無い、しかし老後が心配、だから貯めこんだ金は使わない。確かにこのような要因はあるだろうが一方で若手にカネが入れば彼らが金を使うかといったら、彼らも案外欲しいものは無いので使わないかも知れない。しかし、子育てや遊びたい盛りなので年寄りよりは使うだろうけど。この本のよい処は、問題の指摘だけではなく、その問題を解決するための所見をある程度のページを使って述べているところである。この問題の所在の仮説、解決策についてはアマゾンのコメントではかなり辛らつな批判もされているようだが、それはそれで議論すればよいので問題提起としてはいいのではないか。結局、豊になったけど、長時間労働や通勤地獄、狭い家・・・・。豊かさを実感できない、一方、欲しいものはあまり無い。小さい頃から何不自由ない身分で育てられている。このような成熟社会のように見えて実際は成熟社会ではない、豊になった後の本当の意味での価値観がまだ日本人には確立されていない、よって処方箋もまだ誰も分からない。 長時間労働は長時間通勤から解放され、職住接近、多様な生き方の尊重がまだまだ確立されていない、大学を出て大きな会社に入ったり公務員になったりの安定思想が大部分の若者のメンタリティーでは、今の閉塞感からなかなか抜け出せないような気がするね。ものごとを常に悲観的にしか伝えないマスコミも世の中の閉塞感を増徴するのに大きな貢献をしている。このような点を直していかないと世の中よくなっていかないだろう。 お勧め度 ★★★★(4) サイバーエージェント創業者で社長の藤田晋氏の著作を読んだ。最近広告業界に関係しているのでネット広告代理店のサイバーの社長の本に興味が出たためだ。読んでみると、なるほどベンチャーで成功している若い経営者の発想というのはこういうものか、というのがわかる。会社を立ち上げたばかりの時は営業に行っても実績は無い、しかし、それを正直に言っていては仕事は取れない、あります、と適当に言って次に会うときまで実際に実績を作ればいいのだ、というのはホンネだろう。また、最初のうちは週110時間は働いたとあるが、本当だろう。週110時間というのは平日は朝9時から夜2時まで働き、土日に12時間働くと達成できる。このくらいやる気が無いとゼロから成功はできないだろ。後は、事業の成功の鍵はビジネスモデルではなく、採用と社員の士気の高さであると見抜いている点だ。経営者は結局、自分が先頭に立ってバカみたいに働き、社員にはいかにやる気を出させるかがカギなのだろう。お勧め度 ★★★(3) 千葉ニュータウンで仕事があったので行く時間を夕方にして、帰りに会社に帰らないで良い様に調整。東松戸から武蔵野線に乗り換えて、さて、今日は帰りに一杯やって行こうかと思案し、松戸の大黒の本店が八柱にあることを思い出し、行ってみた。八柱で降りたことは何回かあったが、夜に降りたことは初めて。駅前をうろちょろしていると喫茶店があり、ラーメン屋があり、居酒屋があり、なかなかいい町だ。事前に探しておいた大黒を見つけに道を歩いていると赤提灯などの居酒屋がいっぱいある。ディープな町だ。知らなかった。目指す大黒を見つけ、中に入ってみると松戸の大黒と同様、店内は明るく、テーブル席のほかにカウンターが7席くらいある。カップルが2組カウンターで飲んだいたので真ん中の空いている席に座り、いつもの通りの注文を。今日は週間文春を読みながら1時間くらい呑んだ。メニューは松戸の大黒とほとんど同じ、雰囲気も同じだ。店の奥の方に座敷があり、これが畳の上にテーブルがおいてある。和洋折衷といえば聞こえが良いが何かおかしい。松戸の大黒はこんなにはなっていない。 しかし、全体的にはいいムードの店だ。つまみも美味い。今度は八柱の他の店にも入ってみたい。 お勧め度 ★★★☆(3.5) 大阪で人気のインディアンカレーが東京に上陸した。福田和也氏の「東京の流儀」に大阪のインディアンカレーが丸の内の東京ビルTOKIAに支店を出したことを喜ぶ記事を出していたので、以前、家族と一緒に食べに来た。今日、昼間の移動時間にちょうど東京駅の近くで昼飯時になったので、さて何を食べようか思案したところ時間があまり無かったこともあり、手っ取り早く食べれるものとしてインディアンカレーを思い出して、久しぶりに行ってみた。東京ビルの地下にはいくつかレストランが入っているが、インディアンカレーがまだやっているのでうれしくなった。他の店はかなり行列ができている店もあるが、インディアンカレーは2、3人しか並んでいない。回転が速いだろうと思い、並んでいると5分も経たない内に店内に。メニューはカレーとカレースパゲッティーと3種類くらいしかない。定番のカレーを注文して食べると「辛い」。量は適量だが、少しか辛い。しかしこれが強烈な印象として残る。 カレースパゲッティーをたのんでいる人が意外に多いのに驚いた。福神漬けが通常のものでなく、すし屋のガリみたいなもので白けた。たまにくるにはいいだろうがもう少し甘くして欲しい。 お勧め度 ★★★(3) 久しぶりに銀座1丁目のひょうたん屋のうなぎが食べたくなった。しかし、最近付近を何回か通って探したが見つからない。そこで家でネットを見ていたら6丁目店があるのに気づいた。そこで今回は昼休みに少し早めに会社を出て6丁目店を探しに行くことにした。こちらの方が会社からも近い。地図で探していたので直ぐに発見。1丁目と違い綺麗なビルに入っている。店内も綺麗だがうなぎ屋のムードとしては1丁目店の方が好きだ。中に入ってみると空いている。カウンターの一番入り口に近い端っこの席に座る。目の前でオヤジがうなぎを焼いている。注文はランチ専用のうな丼1,200円もあったがうな重の松2,200円をたのむ。目の前でうなぎを焼いているのをじっくり見るのは初めてだ。ここのうなぎは関西風の蒸しの無い焼きだけのうなぎだ。私はこの方が好きだ。オヤジさんが焼いているのを見ていると生のうなぎを7、8分焼いていただろうか。途中でタレにつけてまた焼く。最初は既に焼いたものを客の前で焼きなおして温めてから出しているかと思っていたら、生のうなぎから焼いていることがわかった。意外と早く焼けるものだ。蒸しの時間が無いので通常の関東のうな重より時間がかからないかもしれない。 できたものを見ると少し大きめのお重にご飯が薄くひきつめてあり、その上にうなぎが3つ。ランチのうな丼のうなぎとは違いが無いように見えた。違うのは量だけか。お吸い物とおしんこがついて一気に食べてしまったが多少物足りない。やはりご飯の量が少ないか。比較的金持ちの年配者が固定客なのだろう。12時を過ぎてもあまり客が入ってこないので満員にならない。やはり松や竹は庶民には高いか。たまにはいいと思う。 お勧め度 ★★★★(4) これも知人のブログで取り上げられていたので読んでみた本である。聖書は読んだことが無いが、読めばいいことが書いてあるらしい。この本を読んで感じたのは、自己実現はという発想はダメで、神実現でなければダメだ、というものだ。それは自己実現は今の自分はまだ未熟なので自分の望むものに達するために努力する、という発想だからだそうだ。神実現とは、人は神に似せられて創られた最高傑作である、自分はもともと最高の状態で生まれてきたのだ、と考えるそうである。西欧人らしい自己中心的な考えで、動物や自然は人間より下に位置するとでも考えているのだろうか。神に生贄に出されるのは動物だ。家畜には同情しない。人間が最高だ、という発想にはついていけない、傲岸不遜とはこのことだろう。ただ、この本の中で述べられているいくつもの思想は頷くものが多い。聖書に書かれている成功者像などだ。また、子育てが終わったらやりたいことができる、というような発想法は間違え、というのも同意だ。今が楽しくないとダメだ、というのには賛成だ。また、潜水艦の上昇原理という発想も賛成だ。潜水艦は船内のタンクの水を空気で押し出すことで、まわりから押し上げられていく、つまり、自分の力でなく自分の器が大きくなることによって、周囲の人も成功させながら、神が共にいて押し上げてくれる、というもの。「夢をかなえるゾウ(水野敬也)」にも同じことが書いてあった。 結局、この手の成功法則本に書かれていることはだいたい同じである。 お勧め度 ★★★(3) 最近、仕事で一緒になったある人がブログで感想を書いていたので読んでみた。7つの短編小説からなる文庫本。いずれもまずまず面白い。「小川の辺」は2011年に配給:東映、監督:篠原哲雄、主演:東山紀之、菊地凛子で映画化もされた。藤沢小説の良さは短編、長編両方あるが、いずれも江戸時代の下級武士などの比較的下層階級の人々の日常生活の中にある人情などを描いている処であろう。武士であっても毎日お城に登城し、与えられている仕事をこなし、時間になると下城する。武士階級は殿様を頂点に重臣・家老などの重役から目付け、足軽など階級があり、現代の会社そのものだ。このような世界を200年以上も江戸時代に経験すれば日本人のDNAに城勤めの習性が染み付き、ものごとの考え、人間関係などこの江戸時代が現在の会社生活や運営のベースを作ったといえるだろう。よって、藤沢小説が人気があるのは主人公を現代の会社勤めの自分に置き換えることができるためであり、城における仕事が容易に想像できるからだろうと思われる。 お勧め度 ★★★(3) 2005年、英。フェルナンド・メイレレス(ブラジル人)監督。。ジョン・ル・カレのベストセラー小説を基に映画化されたもの。ケニアのナイロビに駐在しているイギリス人外交官のジャスティン・クエイル(レイフ・ファインズ)はある日、弁護士であった妻テッサ(レイチェル・ワイズ)を何者かによって殺害されてしまう。その真相を追うジャスティンは、背後に製薬会社のからんだ陰謀があることを突き止める、というストーリー。このレイフ・ファインズ(1962年生まれ)は調べてみるといろんな映画に出ている。ハリーポッター、ハートロッカー、愛を読む人、シンドラーのリストなど見たことがある映画も多いが全然覚えていない。一方、レイチェル・ワイズ(1971年生まれ)もいろんな映画に出ているが、今まで見たことが無い映画多い。彼女はこの映画でアカデミー賞の助演女優賞を受賞した。このように役者ぞろいの映画であるが、ストーリーがわかりずらい。事前に予習して見ないと一回で内容を全部理解するのは難しいのではないか。過去と現在が同時進行するような筋書きではなかなか理解するのは難しい。しかし、製薬会社というのは日本ではそれほど悪役にはなっていないが、外国映画ではしばしば悪いことをやる会社として描かれているのは面白いが、日本の製薬会社にとっては迷惑な話だろう。 お勧め度 ★★★(3) 仕事帰りに綾瀬で降りて、もつ焼きで有名な大松に入ってみた。駅から歩いて直ぐにわかった。前から来て見たいと思っていたが、先週の吉田類の酒場放浪記で大松をやっていたので来てみたくなった。入ってみるとテレビで見た通り。10人以上座れるカウンターがあり、テーブルもいくつかある。かなり混んでいたが奥のカウンターに座る。チューハイと煮込みで乾杯。カウンターは狭く、足元もあまりよくないので座りにくい。私はカバンを持ち歩いているが、カバンの置き場所が無い。壁にはメニューが貼ってあるがどの短冊も長年貼りっ放しで黄ばんでいる。清潔感はあまり無い。二杯目は日本酒を所望すると高清水の1合ビンがあるといわれ、それを注文。つまみはツクネ3本。あっという間に呑んで食べ、時間が遅かったので精算すると何度1,370円。安い!!。また着てみる気になった。通勤で利用している千代田線だが、今日初めて綾瀬で降りて、町屋から新松戸までの各駅について全て途中下車したことになる。完全制覇だ。綾瀬は電車の中から見た景色と実際に降りてみた感じでは全く違う駅だ。ここは実はディープな町だ。駅前にピンク街もあり、呼び込みもいる。居酒屋もいっぱいありそうだ。わからんもんだ。降りてみるもんだ。また来たくなった。 お勧め度 ★★★★(4) 午後イチで恵比寿で仕事があったので少し早めに会社を出てどこかでランチを取ろうと思い、ふと仙台牛タンの「太助」に行こうと思って虎の門の方に向かって歩いていると、虎の門の交差点の角にケルンがあるのを思い出す。ここには一度入ったことがあったが機会があればもう一度と考えていた。太助はしょっちゅう行っているので今日はケルンに行くことに決めた。地下にあるので階段を下りて中に入るとまだガラガラ。二人がけで座る小さなテーブルに案内される。メニューを見るとランチメニューにハンバーグとランチボックスがあり、両方とも1,000円前後。迷った末、ランチボックスを選ぶ。運ばれてきたものを見ると幕の内弁当だ。エビのフライ、小さめなハンバーグ、鳥肉唐揚げひとかけら、後はサラダ、ナポリタンのスパゲッティー。お決まりの洋食幕の内だ。結構人気がある店らしく、次々と客が入ってくる。今度行ったときはもう少し違ったメニューを頼んでみよう。 お勧め度 ★★★(3) この本は松下グループのPHPという雑誌の裏表示に連載してきた松下幸之助の短文を集めて本にしたものだ。人間はこうあるべし、と言った処世訓、人生訓が書かれており、参考になる。いずれの短文も納得のいく話ばかりだが、あえて言えば、次の二つは「然り」と感じた。1、「時を待つ心」・・・おしなべて、事をなす人は、必ず時のくるのを待つ。だが、何もせずに待つことは僥倖を待つに等しい。静かに春を待つ桜は、一瞬の休みも無く力をたくわえている。たくわえられた力が無ければ、時が来ても事は成就しないであろう。 2、「談笑のうちに」・・・論多くして国栄えず。良い自動車は、その性能が良ければ良いほど、余計な音を発しない。ところが悪い自動車は、大きな音をたて、そのくせなかなか速度が出ずに、直ぐにエンコしてしまう。口角アワとばし、腕をまくらんばかりの大論争をしながら、一向にものごとが進まないのは、この性能の悪い自動車のように、どうもあまり感心しない。やっぱり、良い自動車のように、最小限必要の議論にとどめ、それも談笑のうちにスムーズに進んでいきたいものだ。 この本を読んで氏がいまどきの経営者と全く違うのは、氏が「日本国家をよくしていこう」という大きな前提を元に企業経営も人生も歩んでいるということだ。いたるところに、日本、或いは、国家という言葉が出てくる。利だけではなく、道義が大事、私企業の発展も大事だが国家の繁栄も大事、という発想で後進を厳しく、かつ、暖かく指導した幸之助氏。さすがに大経営者だ。今時の経営者も自分達の経営努力の無さを棚に上げて政治を批判ばかりしていないで、政府に何かせよ、などと泣き言を言わずに、この本でも読んで松下幸之助の爪のアカでも煎じて呑んだらどうか。 お勧め度 ★★★☆(3.5) 伊集院静氏の美の旅人を読み直した。500ページ以上ある大作だが絵の写真がかなり載っているので読むのは楽だ。もともと作家なので文章はうまい。氏のことは興味があって少し調べたが、小さい頃、在日朝鮮人の子供として山口で生まれ、学生時代は野球に熱中。高校生の時に長嶋に会って野球をやるなら立教に来い、といわれて立教に入る。しかし、途中でケガか故障で野球は断念。もともと美術が好きだったが野球を取り、その野球も断念。その後、広告代理店に就職。どの広告代理店は不明だが、代理店の仕事で夏目雅子と知り合い、離婚までして雅子と結婚。しかし、雅子は白血病になり結婚直後に亡くなる。その後は、酒におぼれたり、波乱万丈の人生が。しかし、物書きの才能があった。一時期は年の半分以上は海外で取材等の仕事をこなす。氏の海外の美術館めくり、ゴルフ場めぐりなどはそのときの仕事か。ある意味、うらやましい。ゴルフもかなりうまいと思っていたが、それは学生時代野球をしていたため運動神経がいいためだろう。氏の小説は何も読んだことが無いが、氏の書いた美術もの、ゴルフものは好きだ。同じような作家に池波正太郎がいる。彼の小説はほとんど読んだことが無いか、彼の書くグルメものは大好きだ。銀座日記などは最高だ。 伊集院氏は最近、いろんな本を出しているが、60歳になってさすがに白髪も増えて老けて見えるようになった。誰も年には勝てないが何時までも元気で美術本やゴルフ本の続編を出してもらいたいものだ。 お勧め度 ★★★★(4) 谷崎の「痴人の愛」をなぜか読み直したくなった。記録では97年に1回読んでいる。この小説の主人公河合譲治は比較的恵まれたサラリーマン。通っていたカフェでウエイターをしていたナオミを気に入り、自分と一緒に住むことを持ちかけ、お手伝いみたいな形で住みだす。まだ15歳だ。いろいろ教えてあげて立派な女に育て上げようとの思いで過していると、だんだんナオミが成長していき、オンナとして扱えるようになる頃には譲治が彼女にほれてします。ナオミは貧しい生まれと育ちであったが、譲治と暮らしていくうちにだんだんと贅沢を覚え、付き合う男性も多くなっていく、譲治の前では貞操な妻を装っているが実は裏で譲治をだまして数々の男と関係を持っていた・・・・ 谷崎が何を痴人と行っているのかわからないが、ナオミのことかもしれないが譲治のことかも知れない。ネタバレになるから最後にどうなったかは書けないが、漱石の「明暗」について水村水苗が続編を書いたように、この小説を最後まで読んで、是非水村さんに「痴人の愛」の続編を書いて欲しいと感じた。 お勧め度 ★★★★(4) 以前、接待のお土産にもらったハラダのラスクがうまかったので、機会があれば買ってみようと思っていた。ホームページで調べてみると売っている店は少ない。高崎あたりが本社らしいが東京にはいくつかのデパートでしか売っていない。昨日、銀座の松屋の地下に行ってみたら10人くらい行列を作っていた。今日、用事があって家族で池袋の東武デパートに行った際、そこの地下食品売り場にハラダがあったのを思い出し、行ってみた。やはり、10人くらいの行列ができており、次々の手際よく売りさばいている。レジも5つくらいありそれほど待ち時間はかからない。ラスクの値段はそれほど高くない。それもそうだ、たかがラスクだ。今日は家で食べる用に包装した2枚入り13袋945円を2つ、ジャムを2つ買って2500円くらいであった。一日一袋食べてちょうど1ヶ月で無くなる量で、紅茶と一緒に朝食べるのにちょうどいい。実はこのラスクの製造に使われているバターは私が担当しているしっかりしているバターメーカーのバターが使用されている。これはかなりいいバターだ。よって、この会社の原材料はバター以外も良い物を使っていると思われる。人気があるはずた。 お勧め度 ★★★★(4) 会社で私のアシスタントをしてくれている二人の女性と3人で昼ごはんに職場の近くの日比谷公園内にあるフレンチの南部亭に行った。フレンチなのに建物の外見、内装は和風で、室内は特に和洋折衷のインテリア。明治時代の近代建築のビルの内部のイメージ。この南部亭を利用するのは今回で3回目。内部は落ち着いてあまりうるさくなく、ゆっくり過せる。料理の値段は高く、ランチメニューは3000円から。昼休みであまり時間もないし、職場の仲間とのランチで5,000円や1万円のランチも無いだろうから一番安い3000円のコースを選ぶ。それでも前菜、メイン、デザート、コーヒーのセット。今回は私は前菜にスモークサーモンのマリネ風のグリーンサラダ、子牛のステーキ、桜をアレンジしたアイスクリームのデザートとエスプレッソを選ぶ。メインの肉はなかなかうまかった。今度は夜に来て見たいものだが、値段は高そうだ。窓からは日比谷公園の新緑が綺麗で、全体的なムードはいいと思う。お勧め度 ★★★★(4) 学会ではたぶん異端の田中弘教授がまたIFRSの本を出した。昨年6月に自見金融大臣がIFRS導入にブレーキをかけ、もっと慎重に検討するように方針転換して俄然、IFRS導入慎重派が元気になった。以前から欧米の時価会計などを何も考えずにそのときの時流にのって導入してしまう日本。バスに乗り遅れるな、欧米崇拝の思考停止、外圧に弱く圧力がかかると直ぐに自分のやり方を言われるままに変えてしまう無定見さ。それらを以前から少数派として孤立を恐れずに批判してきた田中氏はある意味たいしたものだ。氏の主張は時価会計廃止論など頷く点も多いが、以前も指摘したが、本での書きぶりが学者にしては少し荒っぽく、しかし、その分大衆受けしやすい点でアカデミズムの世界では今まで無視され続けてきた。荒っぽいとは例えば、「IFRSが誰のためにあるのかはIFRS自体には書いてありません。しかし、どうやらどこかの会社を買収したときに、買収にかかる費用と買収した会社の資産をバラバラに切り売りしたあとに残るキャッシュとを比較して、キャッシュの残りが買収の努力に見合うくらいに大きければ買いのサインと見る投資家のためのものであることが次第に明らかになったようです(P129)」などの過激な表現です。資産をバラバラに切り売りする、などの表現は一般のアカデミズムの雑誌に載るような論文には書かれない表現ですのでばかにしている学者もいるでしょう。もっと上品さがあればと思うのですが・・・ また、IFRSはM&A会計だ、との趣旨の記述があるが(P122)、これも素人わかりしやすい表現で他の著名な会計士も使っています。しかし、これも若干上品さが無く、私は同じことでしょうけど、IFRSは実態バランスシートの作成、開示を標榜している会計だ、と思っています。会社が倒産したとき、倒産時の実態バランスシートと呼ばれる時価評価BSと企業会計のバランスシートがあまりにもかけ離れている例は日本でも何回も問題になりました。銀行が貸出金の自己査定をするとき、融資先の実態バランスシートを作成しなければなりません。今の投資家や他の利害関係者は、この実態バランスシートを見たいと考えている人も多いように思います。それらに答えるのがIFRSである、というような説明の方が学者受けするような気がしますがどうでしょうか。 以上のような点はありますが、氏の歯に衣着せぬ書きぶりは嫌いではありません。少数説にこそ真実や正論があります。それゆえ世の中で採用されないのです。今後も是非頑張って本質論に切り込んだ鋭い意見を開陳してもらいたいものです。 お勧め度 ★★★★(4 以前、お客さんとの接待の帰りのお土産でもらったのが「たちばな」のかりんとう。オレンジの2つの缶に細めのかりんとうと太目のかりんとうが別々に入ったもの。バラでも替える。食べてみてうまかったので過日、会社からも歩いて10分程度でいけるところなので昼休みに歩いて探しに行った。8丁目の交差点を渡って地図で探した近くをブラブラしているとやっと見つかった。小さい店で探していなければまず気がつかない。中に入ってみると畳1つくらいの広さのスペースにおばちゃんが一人座って売っている。恐るおそる注文をするとさっと手土産用の袋に入れてくれた。値段は缶一つ1,200円くらいだったか。2つで2500円。 都内にはかりんとう御三家があるそうで、銀座たちばな、湯島花月、浅草小桜。今回改めて家に帰ってたちばなのかりんとうを食すると大変上品な味、子供の頃食べていたもっと表面がざらざらしたものではなく、砂糖でコーティングをしているような上品さ。たいした量は入っていないので毎日少しずつ食べていっても直ぐになくなってしまう。大事な人へのお土産としてはいいのでは。近くの銀座WESTのドライケーキ、新橋小川軒のレーズン・ウィッチがこの近辺の私のお気に入りお菓子の御三家だ。お勧め度 ★★★★(4) 2007年、米。監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン。コーエン兄弟の作品は「ファーゴ」が良かったがこの作品は、第80回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の計4冠を受賞し、同時にハビエル・バルデム演じる冷酷無比な殺人鬼が齎す圧倒的な暴力描写が話題になった問題作。殺人鬼を演じるハビエル・バルデムが強烈な個性を発揮している。バルデムが持っている強烈な空気銃のような凶器が次々と炸裂して何人もの人間が殺される。銃殺だけなのでそれほど見るに耐えないような殺戮シーンは無いが、ハラハラドキドキはする。最後の結末だけはなんともいえない結果が・・・・見ても良い映画でしょう。 お勧め度 ★★★☆(3.5) オリンパス事件に関係した本が出たので読んでみた。著者はこの事件を明らかにするきっかけを作った雑誌FACTAに記事を投稿したジャーナリストだ。内容はだいたい今まで第3者委員会報告書などで報道されている域を出るものはほとんどないが若干の面白い記載があった。例えば、1、オリンパスは社内機密の漏洩元を突き止めるのに、例えば、マル秘の印を表紙に押印した資料を各メディアに渡す。印を押す位置はメディアによって異なり、そのコピーが出回ったときに誰がその情報を漏らしたのかが突き止められる。 2、「数字が人格」とされ、カネさえ稼いでくれば高く評価される某証券会社。 オリンパスによる損失隠しは極めて例外的な特殊な事例と考えるか、日本企業いに有り勝ちと考えるのかは意見が分かれるところである。早稲田大学の上村教授は「この事件の内容を見ても驚かない、同様な事例はほかでもあるだろう」と述べています。悪い情報をそれが発生したときに直ぐに出す、というのは「言うのは簡単」ですが、いざ自分や自社が当事者になった場合に、それができるかどうか。経営者や人物の誠実性は、会社や人間個人が危機に際してこそ試されるので平時にいくら立派なことを言っていてもそれを額面どおりに信じるのは禁物だろう。 お勧め度 ★★★(3) 会社帰りに亀有で降りて、一杯やろうと思ってブラブラ歩き、駅の近くの「白虎隊」という店に入ってみた。外から見て中が見えるので安心感があり、つい入ってしまった。中が見えない居酒屋に入るのは勇気がいるのでどうしても外から中が見える店に入ってしまう。大手のチェーン店は好きではないので、地元で長く経営されしっかりと常連客を掴んでいる居酒屋を探しているのだが、なかなかいい店にめぐり合うのは少ない。今回入った店はチェーン店ではなさそうですが、店の中は若い客も多く、店員も若いバイトという感じの人が多く、チェーン店的な雰囲気が強かった。しかし、レイアウトはなかなか良く、気に入った。大画面のテレビが2つか3つあったのでスポーツイベントが何かあるときなどは酒を飲みながら観戦するのだろう。レモンチューハイに日本酒1合、つまみになめろう、モツ煮込み、レバー焼きをたのんで締めて2800円くらいで安い。ただ、日本酒については1種類しかなく、各種地酒が無いのが残念。お勧め度 ★★★(3) 1997年、米。タランティーノ監督、主演バム・グリア。前に一度見た映画だが、もう一度見たくなった。タンランティーノの映画はレザボア・ドッグス、パルブフィクションが評価が高いようだが、私はこの映画が一番好きだ。155分の長い映画だが飽きない。話は、過去に前科があり、大手の条件の良いエアラインに採用されないキャビン・アテンダントのジャッキー・ブラウンが弱小エアラインの安月給を補うため銃の密売代金の運び屋をやって儲けているところ、大きな密売の話が出てくる話・・・。映画のポイントに運び屋として金を運んでいるときに空港の警察に手荷物検査で捕まってしまい、密売の親分が保釈金を積んで釈放させるためにその筋のコンサル会社(保釈金金融会社とかになっていた)に手続きを依頼するが、その社長演ずるのがロバート・フォースター。なかなかいい味を出しており、映画のストーリーのポイントにもなっている。 バム・グリアは他の映画では見たことがありませんが、出演している映画を見るとほかはあまり評価は高くないようです。また、最近はあまり出演機会が無いようですが、好きですね。グラマーでセクシーで迫力がある。この映画の主演女優にピッタリハマっている。タランティーノの映画はストーリーが複数同時に並行して進むのが一つの特徴のようですが、この映画もそうですね。その分、わかりにくい。ショッピング・モールでジャッキーブラウンが試着室で着替えるところがポイントですが、あとで見直さないと良くわからない。そんな点はあるが、見る価値あり。 お勧め度 ★★★★(4) 銀座6丁目にあるトンカツのとんきで昼食を取った。早朝の会議のあと、11時過ぎから時間ができたので少し早めに会社を出て当初は1丁目のうなぎの「ひょうたんや」に行く予定だったが見つからない。仕方ないので伊東屋で買い物としたあと会社に帰りがてらに銀座をブラブラ歩いていたらと「とんき」ぶつかった。一度入ったことがあるが久しぶりなので入ってみた。店内は狭く、3人くらい並んで待っていたが回転が速そうに見えたので並んで待つ。店に入り行列を作った瞬間に注文を聞かれる。効率よく待たせずに料理をするということと、いったん入った客を逃がさないための両方だろう。10分弱で2人がけテーブルに案内される。5分の待ちで料理が出てきた。今日の注文はランチメニューからロース定食980円。ロースかつと味噌汁、お新香。キャベツは多め。食べてみるとランチメニューということで仕方ないがカツは薄め、硬さも気にならない程度だが軽くかじっても切れない、キャベツの味はイマイチ、お新香もイマイチ。これはランチメニューだから仕方ないか。入り口に貼り付けてあるメニューの目立つところにランチメニューが出ているのでそれをたのんだが、通常の上ロース定食みたいな物をたのめばよかったかと後悔。先週土曜日にちょうど家族で松戸の「とんかつ三太」でロース単品+ライスでロースカツを食べたばかりであったせいかあまりの違いに愕然。しかし値段が違うので仕方ない。 この次来た時はランチメニューでないトンカツを1500円くらいはきっちり払って食べてみよう。雑誌にも紹介されている人気店ですが、近くの「梅林」の方が店が立派で銀座らしい雰囲気はありますが、こちらは店主の顔が見えるのがいい。 お勧め度 ★★★(3)
繰り返し読む
前回、本を読んだときの線の引き方を書いた。今回は、その線の引いた本の再読について述べたい。本は一回読んだときは感動しても、よほどの内容で無い限り、しばらく経つとその内容は覚えていない。これでは何冊読んでも時間の無駄といえる。時か経つと忘れてしまうような本は内容が無いので気にする必要は無い、と言っている人もいるが、それでは膨大な時間をかけて読書をしている意味が無いのでその説には与しない。 やはり、一回読んで感動した本は、時間が経ったあとで是非読み返したい。1回のみならず、何回でも内容を覚えるくらい読み返したいものだ。そのときに役立つのが赤線である。前回述べたとおり私は比較的広範囲に赤線を引くのでその部分だけを読み直すとその本のポイントになる部分が効率よく把握できる。それで不十分と感じた場合には前後の部分を読めばよい。 最近私は過去に読んだ本を折に触れて読み直している。すっかり忘れた内容も多く、本の背表紙を見ただけで内容がわかるようになりたいものである。私のこの赤線部分の読み直し方式は本を読んだという貴重な時間を本当の意味で有意義にするための再読方法論であり、したがって、本は図書館で借りて読むことはしないし、したくない。効率よく再読できないからだ。思い立ったときに直ぐに再読できないからだ。また、図書館で借りた本には線が引けない。何度でも再読したくなるような本を自分のライブラリーとして蓄積していきたいものである。 この点から私が一番恐れるのは火事で蔵書が焼けてなくなるということだ。せっかく長年の読書でポイントとなるところに線がいっぱい引いてあり、効率よく再読できる状態になっている蔵書が火事でなくなるのだけは避けたいものだ。私的ライフラリーは私の貴重な財産であり、これらの本に囲まれて死にたいものだが、まだまだ蔵書の数はたいしたことは無い。これからもどんどん読んで良書を蓄積していきたいものである。
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